C. Dior 夢のクチュリエ展@東京都美術館
2023年初夏に #東京都現代美術館 で開催された
#クリスチャンディオール #夢のクチュリエ展 遅くなりましたが、意義のある展示でしたので、 忘備録として・・・・・ 昨年、三菱1号館美術館で開催されていた ココ・シャネル展 を見逃してしまったのを非常に後悔しています。 シャネルはご存知のように、 バレエ・リュスの「#青列車」の衣装を担当しています。 後の有名な #クルーズライン へと発展し進化して、 #カールラガーフェルド へと大切に受け継がれ1991年の大成功 へとつながります。
ディオール展に戻りますと、ムッシュ・ディオールよりも、現在 のデザイナーのマリアが中心と言う気がします。 私はマリアの大ファンと言うわけではないので、ちょっと すかされた感じです。
もちろん、ムッシュが1番好きですが、 3代目デザイナーのポアンさんの最後の頃あたりから、自分では 着るようになりました、ポアンさんの時代は比較的長く、 ロマンチックなラインが多くて私はとても好きでした。 が、この頃から会社としては経営が難しくなり、現在の コングロマリットに買われてしまっています。 身売りする前にはかなりのセールがあり、私でも手が届く オートクチュールラインのものがありました。
その後にジャン・フェランコ・フェレがデザイナーになり、 ダイアナ元妃がこよなく愛したバックが誕生します。 ガリアーノ、ラフ・シモンズとデザイナーは交代して、 現在に至ります。 シャネルにしてもディオールにしても単なる洋服ではなく、 確実に芸術と私は思っています。
日本に帰ってくるとロングドレスを着ることがなく、カビが 怖いので、寺田倉庫に預けているディオール(ポアン)のドレス があるのですが(そのため今回写真が撮れませんでした) たかがビーズや刺繍と思われるかもしれませんが、 やはり、シャネルやディオールの工房で作られた作品は、 手作業の究極の芸術だと思います。 正倉院御物にも言えることですが、織物や刺繍と言うのは、 文明の証でもあると思います。
ゆえに私はコピー商品を許すことができません、 コピー商品を持つぐらいであれば、今流行のユニクロの1500円 のバックでいいと思います。 ディオールやシャネルの正規商品には、それを作る為に どれだけの時間と人の手が、かかっているのかと言うことを 考えれば、安易にコピー商品を持つと言う事は恥ずべきことです。 そのブランドが好きであれば、好きであるからこそ、偽物を 持つ事は恥ずかしいと思うべきです。 反対に、そこまでして持つその虚栄心に嫌悪感を覚えます。 芸術に対しての冒涜とも言えるでしょう。 日本政府だけではなく、フランスやアメリカ政府もコピー商品 の撲滅を掲げています。 これは服飾品だけではなく、ゲームや漫画にしても同じことで、 知的所有権の問題です。 万が一の話ですが、コピー商品を持つような人が代表している 会社は、今後は確実に生き残りは難しいと思います。 コンプライアンスやガバナンスの意識が確実に低い法人と言 えるでしょうから。 また話をディオール展に戻しますと、 残念だった事は、 #鐘紡(#カネボウ) についての記載が少なかったとことです。 同社は、生地の提供もしていましたし、ライセンスを長年に 渡り供与されそれを大切に大きく育て、日本国内でのディオールの 知名度とブランドの確立に大きく貢献をしてきました。 確かに、寝具やタオルまでに商標をつけて欲しくないのかも しれませんが、ブランドのことをよく理解していたと思います。 カネボウが製作した鈴蘭の刺繍の入ったタオルは、本当に 可愛くてディオールをミニマムながら体現していたと言えるでしょう。 品質も良く、今、ノベルティーでいただくタオルとは雲泥の違いでした。 米国で販売されているプレタポルテは香港製が多く、鐘紡が ライセンスで作っていたプレタポルテには品質で叶いませんでした。
今回日本人女性カメラマンが、公式カメラマンとして作品を激写 しているのですが、確実に、バレエリュスの影響を見ることが できました。本年2月に行きました #アーティゾン美術館 で開催された #パリオペラ座展 の画像をに並べてみました ので、ぜひご覧いただきたいと思います。
父が他界する前の最後の誕生日プレゼントでした #レディ・ディオールバッグ 昨年に、約10年ぶりに三越本店に戻ってきた直営店ブティックで お直しをしました。コピー品ではない商品は、海外で買ったもの でも直営店で修理が可能です。そこがブランドのブランドたる所以です。
平野 啓一郎氏 もこの「夢のクチュリエ展」を早くに観覧していらっしゃり、 素敵な感想をFacebookに書かれていらして、その中で 「 #アルベールエルバスのディオールを見てみたかった」
との一文があり、 私も深く同感するところでした。 私がこのDior展に行きましたのが、ちょうどエルバスさんのご命日 近辺でしたので、平野さんのコメントが何度となく思い出されました。 もし実現していたら、まさしくムッシュの再来となったのではないか と思いました。ランバンをデザインなさっていた頃から、イメージ 的には私の中ではムッシュに近いものがありました。

このメゾンには、やはり男性デザイナーが似合うのではないでしょうか…
